制作実績

楠森堂 ウェブサイト

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福岡県で200年続く在来種の茶園。生産者の想いを届ける。

想い

楠森堂は、福岡県・うきは市で200年続く茶園です。当主の河北幸高さんは、800年続く旧家の28代目。30歳のときに脱サラして、家を守るためにこの地に帰ってきました。
かつては全国トップクラスだった茶園は面積も減り廃業寸前の状態になっていましたが、彼はここで在来種の復活を決意します。
楠森堂のお茶のほとんどは、「実生在来種」と呼ばれる、挿し木で増える品種茶ではない「種」から育った茶樹から採られます。何千年も自然交配を繰り返し生み出された、様々な固有種が混在して作られる味わい深いお茶です。今では全国で在来種を守っている茶園は1%未満と言われています。

古来、日本人がずっと飲み、親しんできた在来茶の味を守りたい。
昔ながらのお茶の味わいをたくさんの方に味わってほしい…という想いで、試行錯誤を重ねながら、育ててきた在来種のお茶。
一部では、その家の歴史を含め高い評価を得ていたものの、お茶栽培におけるほとんど全ての作業を一人で行っている状態のためウェブサイトのリニューアルなど、なかなか発信方法のアップデートまで手が届いておらず、オンライン販売も行ってはいたものの、なかなか効果を上げられずにいました。

カタチ

クラウドボックスではウェブサイトのリニューアルをお手伝いし、デザインを整理。コツコツと書き溜めていたブログ記事も移植して、伝えたい想いが伝わりやすい形にアップデートしました。
またオンライン販売もリニューアル。極力コストを抑えるため、既存のプラットフォームをなるべく活用し、なるべく手をかけずにお客様にも買いやすいように作り直しました。

その結果、近年は、その深い味わいに、海外を含めて少しずつ注目も集まり始め、2020年には、コロナ禍で周辺のお茶農家が軒並み苦戦を強いられる中、オンラインの注文は前年比500%を記録しました。

Date
2019/12
Client
楠森堂
Creative Director
徳永健
Art Director
園田理明
Photographer
鈴木智也(商品写真)
Writer
竹野恭子