制作実績

大日向小学校 設立準備〜開校〜書籍制作

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長野県にできた日本初のイエナプランスクール「大日向小学校」。その準備段階から、開校後の書籍出版までを伴走。

想い

2019年4月。長野県南佐久郡佐久穂町に設立された学校法人茂来学園 大日向小学校。
一人一人を尊重しながら自律と共生を学ぶ「イエナプラン教育」を日本で初めて実践するイエナプランスクールです。

「誰もが、豊かに、そして幸せに生きることのできる世界をつくる。」ことを目指して設立されました。

オルタナティブ教育であるイエナプランが大事にするのは「児童が自分の特性を活かしながら学ぶこと」「自分自身の学びに責任を持つこと」「年齢も 考え方も違う集団の中で協働しお互いに助け合いながら成長すること」などなど……。
生徒ひとりひとりの違いを認めようとすれば、当然、学校や教職員の方には大きな労力とキャパシティが求められるようになります。が、設立を準備されていた理事や先生方ひとりひとりには、それを受けて立とうとする、熱い想いが感じられました。

カタチ

大日向小学校の準備組織だった「佐久穂町イエナプランスクール設立準備財団」の中川さんから、その学校の話を聞かせてもらったのは2016年のことでした。その学校の目指す姿に感動し、「あと5年早ければうちの息子を入学させたかった!」と思ったのを覚えています。

それから、3年に渡り、準備財団のウェブサイト制作に始まり、名刺などのツール、説明会用のパンフレット、学校名が正式に決まったところであらためて学校のロゴマーク、「大日向小学校」のウェブサイト、入学案内パンフレット、校舎内のサイン、食堂のロゴなどを制作させていただきました。また、開校後に出版された前述の中川さんの著書『あたらしいがっこうのつくりかた』では、書籍の装丁も担当させていただきました。

この大日向小学校のロゴマークには、イエナプランの核となる「20の原則」を表す20個の円を、イエナプランを象徴する「サークル対話」をイメージした形状に並べたものです。20の円ひとつひとつの色がすべて違うのは、ひとりひとりの個性を大事にする学校の理念を表しています。そしてこの20の円は、よく見るとすべて「正円」ではなく、少しずついびつな形をしています。人間には、まったく歪みのない「正円の人間」などいないからです。このコンセプトは、設立準備財団のロゴ(5枚目の写真)のときから変わらず受け継いでいます。

開校から数年が過ぎ、大日向小学校は地域や、保護者の方々、そして子どもたちとも一体となって、これからの教育のあり方を探求しています。
「愛と感謝の循環を広げる」ことをミッションとするクラウドボックスとして、その活動をこれからもずっと手伝っていきたいと思うお客様です。

Date
2016/04〜2019/11
Creative Director
徳永健
Art Director
園田理明
Designer
園田理明
Editor
竹野恭子