制作実績

せりか基金×よなよな for ALS 限定チャリティTシャツ

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せりか基金×よなよな for ALS 限定チャリティTシャツ
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難病ALSを支援する「せりか基金」と、ナンバーワンクラフトビール「よなよなエール」がコラボしたチャリティTシャツのデザインを担当

想い

「せりか基金」は、ALSの治療方法を見つけるための研究開発費をあつめる活動で、漫画『宇宙兄弟』の登場人物・せりかの名を冠した基金です。

ALS(筋萎縮性側索硬化症)とは、難病として指定されている、運動神経系が少しずつ障害をうけて使えなくなっていく病気です。
手、足、呼吸器に至るまで次第に自分の意思で動いていた体が言うことをきかなくなってきます。日本には約9000人の患者がいて、謎が多く、治療法も、まだ見つかっていません。漫画『宇宙兄弟』の中では、主人公ムッタの恩人シャロンもこの病気を患い、ムッタが想いを寄せる女性・せりかはお父さんをこの病気でなくしています。せりかは、父を亡くしたALSのち療法を見つけるために、宇宙飛行士になったのです。

そして、そんな漫画作品から「せりかの夢の実現を現実のものに」という想いで立ち上がったのが、ALSの治療の研究費支援の基金、せりか基金なのです。(せりか基金について詳しくはこちら)

一方の「よなよなエール」は、「ビールに味を!人生に幸せを!」を理念とする日本一のクラフトビールメーカーヤッホーブルーイングの看板ビールです。ヤッホーブルーイングが販売しているビールのパッケージには必ず「月」が描かれているという縁もあり、2018年からせりか基金とのコラボグッズを毎年販売していました。(よなよなエールさんの想いを綴ったウェブサイトの記事はこちら

その3年目のコラボ商品のTシャツデザインを制作するに当たり、クラウドボックスに声をかけていただきました。
宇宙兄弟をプロデュースしている株式会社コルクとは以前に「宇宙兄弟シャベリカ」という商品でご一緒していたというご縁もありました。

『宇宙兄弟』という作品にこめられた想い。せりかというキャラクターの想い。
そこから生まれた「せりか基金」の想い。宇宙兄弟ファンの想い。
その想いに呼応してコラボ商品を製作するよなよなエールの皆さんの想い。
そしてなにより、その先に、今もALSに苦しんで、一日も早く治療法が解決されないかと待っている患者の皆さんとご家族がいる。
実は、クラウドボックスの代表、徳永も、祖父をALSで亡くしています。

カタチ

デザインをつくるために、『宇宙兄弟』をあらためて見直し、いくつかのラフデザインを制作、その中からデザイナーが物語をつくるようにデザインをつくっていきました。

デザインの右下に「せりか基金」のロゴが、左下に「よなよなエール」の缶があり、そこから両者のストーリーが始まり、空に昇っていき、空の真ん中で互いが交わって地表に降りてきて、ALSという部分で一つに結びあい、ひとつの♡(宇宙兄弟の中にも登場する、せりかがマヨネーズで無重力空間に描いた♡)を描き出すところまで、流れをもったデザインとして作られています。(写真3枚目は、デザイン製作途中でデザイナーが説明用に作ったコンセプトシートです)

思いのぎっしり詰まったデザインはSNSなどで拡散していただき、当初の予定販売数を2倍以上上回る数のお申込みをいただきました。

Date
2020/06
Client
ヤッホーブルーイング(せりか基金コラボ)
Designer
園田理明